
Footballコラム
| | 人々の記憶に残る試合、そしてゴールがある。 それは、マスメディアで幾度も伝えられ、 またその試合がいかに重要な試合かにより人々の脳裏に焼き付けられる。
日本代表のW杯予選での記憶に残る試合は、 1993年のドーハから始まった。 初戦サウジを引分け、イランに敗れ、北朝鮮、韓国に勝利、 首位で迎えた最終戦イラクとの戦いがそれだ。 最後の瞬間は誰もが絶望を感じた。願っても戻らない苦い経験だった。 この予選では韓国戦でのカズが決めた涙のゴール、イラン戦での気合のゴンゴール。 今だ忘れえぬ記憶に残るゴールが生まれた。
歓喜の瞬間もおとずれる。 1995年アトランタ五輪ブラジル戦。時差のため朝の中継となったこの試合で、 日本の若き勇士たちは奇跡と呼ばれる勝利を掴み取った。 川口の神がかり的なセーブ。集中したDF。そして王国ブラジルにも落とし穴があった。 サッカーの醍醐味である、ジャイアントキリングが目の前で起きた試合だった。
まさに決定戦と呼ばれる試合となった、1997年ジョホールバールでの試合。 1998W杯予選はホームでの韓国戦やアウェーのカザフ戦、ウズベキスタン戦と 耐え難い試合が続き、4年前の悔しさをまた味わうのかという、心の落ち着かない日々が続いた。 この試合も、イランにリードを許し、もはやこれまでかと思う瞬間もあった。 この試合で忘れない瞬間がある。2−1とイランがリードし、エースダエイがセンターの サイド付近で山口素にボールを奪われた瞬間だった。普通のパスカットにも見えた。 しかし、テレビの隅に映っていたボールを奪われたダエイは、顔を覆った。 「やってしまった」という顔で。何かを悟ったように。 そのボールは中田英につながり、城のゴールが生まれた。そして岡野の伝説のゴールが。
2002年トルコ戦。開始早々の中田浩のキーパーへのミスパスがコーナーキックとなった場面。 あれっ?っと思った場面だった。そして、嫌な予感を感じた瞬間だった。 なぜミスをしたのか。わからないが、そこから決勝点が生まれた。
2005年いよいよW杯最終予選が始まる。 90分間気を抜かない選手たちによる真剣勝負の中に、 勝負を分ける瞬間がきっとある。そして記憶に残るゴールが生まれる。 それは日本の挙げるゴールだけでなく、対戦国選手のゴールかもしれない。 記憶に残る試合は、それらを含み、きっと生まれる。
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